LED照明の問題点のひとつである、ブルーライトについて。
白色LEDは、ブルー発光のLED素子の周囲を黄色系蛍光体で覆った構造になっている。450nm程度のブルー光の一部を蛍光体により波長変換して黄色光をえている。従ってLED照明の発光スペクトルは、ブルーライト+黄色ライト(だいぶブロードなスペクトル)となり白色光となる。人の目にはブルーとして認識できないが、実際は眼球には照射されることになる。
ブルーライトが目に入った場合の影響として、・傷害、・疲労、・生体リズムの変調が挙げられている。傷害は目の角膜への傷害、疲労は目の疲れや眼精疲労、生体リズムの変調は睡眠障害を指す。
LED照明の場合、特に強い光を直視する場合を除き、睡眠障害が問題となる。この場合も不必要に強い光を浴びることが大切である。
最近ブルーライトをかなり抑制したLED照明が出てきている。LEDの発光波長と蛍光体の組み合わせの最適化により実現されている。