LEDの基本的回路について
LED照明には多種多様の点灯回路が有り、既に各社から専用の照明用電源モジュールとして販売されている。しかし複雑な回路になっても基本となるのは、単独のLED素子の特性を踏まえたオームの法則に則った単純な回路である。LED照明を考える場合の基本はDC電源と抵抗を使用した電気回路となる。複数のLEDを使用する場合、直列回路と並列回路が有る。
1、直列回路 DC電源、抵抗体と複数LEDに直列に接続した回路
3つの値で回路が決定される DC電源の電圧E(V)、LEDのVf(V)、抵抗体の値R(Ω)
ここで、LEDのVfは目標とする電流にするために必要なLED単体の電圧であり、データシートのVfーIf特性から読み取る。LED数をNとすると全LEDのVfは、N×Vfとなる。設計上はオームの法則により、R=(E-N・Vf)/Ifから抵抗値Rを決定する。
2、並列回路 この場合も上記同様の3つの値が有る。但し並列回路なので、LEDの個数に関わらずVfは1個のLED分であり、R=(E-Vf)/Ifにより求められる。
抵抗値が求まれば回路としては決定されるが、市販の抵抗体の値にピッタリ合うものはない場合が多い。できるだけ近い値の抵抗体を使用することになる。